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四人展『記憶』パフォーマンス記録

  • 執筆者の写真: なかの ひろこ
    なかの ひろこ
  • 2024年3月21日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年3月21日

岸田 重男『記憶』ー忘れたいこと 忘れたくないことーのパフォーマンスの様子をアップしましたので、よろしければご覧ください!


感想などをコメントにいただけると嬉しいです!







『記憶』ー忘れたいこと 忘れたくないことー2024.3.16、17

岸田 重男


看護師をしています。

仕事上、認知症の方を看護したり、介護したり、医師の指示で必要な処置をしたり、ときには、看取りや死後の処置もします。


おかんが、認知症になりました。


見当識、短期記憶に支障が出てきました。いつも俺を思って、家族を思って昔好きだったシュークリームを、なんとか必死に買ってきてくれるんです。


俺は、今はシュークリームが嫌いです。


俺が、昔好きだったらしく俺は、その記憶がありません。


おかんに、もう買ってこなくていいよ、いっぱいシュークリームあるからと再三言うのですが、おかんは『わかりました。もう二度と買ってきません。すいませんでした』と敬語で謝るのでした。


しかし、次の日には、机にシュークリームが5つ買ってあります。


昨日は、朝の四時から、スーパーに出かけようとしたので、何買いに行くのと聞くと、『シュークリームや、ちょっと行ってくる』と。


スーパーまだ開いてないからと説得しました。


行動には目的があるようです。

徘徊には目的があるのです。


超高齢社会に突入し2070年には、認知症の人が2800万人を超えると予想されている。私も身近な人も認知症になりうる時代に、私たちはどう向きあえばいいのだろうか。


私の母を例題に考えてみます。


記憶は蓄積という意味でも損失という意味でも、現存の体のあり方を大きく左右する。それは多くの場合、本人の手によってはどうしょうもなく起こる変化で、そのどうしょうもなさとどう付き合うか。


焦燥や混乱などが見られることもあるけど、子どもへの思いは消えてなかったようです。



 
 
 

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